足漕ぎカヤックのメリット・デメリット

カヤック

以前、私は足で漕ぐタイプのカヤック「ネイティブウォータークラフト スレイヤー13プロペル」を所有していました。

購入時、バルーンカヤックカートの欠品状態が長く、なかなか手に入りませんでしたので、長期にわたりバルーンタイヤなしの釣行を繰り返しました。

バルーンタイヤのないスレイヤーでの釣行は地獄でした。

この記事では、私が考える足漕ぎカヤックのメリットとデメリットを書いていきたいと思います。

私はスレイヤーにしか乗ったことがありませんので、全ての足漕ぎカヤックに共通している事ではないことをご理解の上、読んで頂きたいと思います。

主観マシマシな内容かもしれませんが、これから購入を考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。

足漕ぎカヤックのメリット

機動力が高い

この「機動力が高い」というのは、あくまで手漕ぎカヤックと比べた場合です。

足漕ぎだからと言って驚くほどの機動力がある訳ではありません。

手漕ぎカヤックよりも機動力が優れているという程度の事で、その若干優れた機動力を理由に移動を多くすれば、当然、手漕ぎカヤックよりも疲れることになります。

荒天時に強い

手漕ぎカヤックの同行者は出艇して釣りができるかどうかのギリギリの日でもスレイヤーに乗った私は問題なく釣りができるという経験を何度かしたことがあります。

スレイヤー13の場合、カヤック自体が重いので、少々の波や風ではビクともしませんし、プロペラによる推進力のため、パドルよりも風や波の影響を受けにくくモリモリ進みます。

同行者のカヤックを引っ張ってあげて同行者に楽をさせてあげたこともあります。

ホバリングができる

プロペラタイプの場合、前進後退が簡単にできるので、ポイント付近に留まることが容易にできます。

魚探に映った魚影に対してアプローチが格段にしやすいです。

ジギングやタイラバなど縦の釣りがメインの場合は、この事が一番良いと感じるメリットでしょうか。

魚をランディングした後って、カヤックが魚に引っ張られたり、潮流や風で流されたりで結構移動していますよね。

そんな時でも足漕ぎカヤックなら元居たポイントに比較的早く戻ることができます。

足元のスペースが広い

これは全ての足漕ぎカヤックに共通していないかもしれませんが、スレイヤーの足元は広い部類に入るのではないかと思います。

足元が広いと例えば、ジギングで1落とし1ヒットの入れ食い状態の時なら、この写真のように釣れた魚を足元に置いたまま釣りを継続することができます。

↑これでもまだ余裕があります。

魚探で良い反応が映っている時は、釣れた魚をクーラーに入れる時間がもったいないものです。

これは手漕ぎカヤックの場合、なかなかできにくいことだと思います。

移動時に両手がフリーになる

これは足漕ぎカヤックならではの大きなメリットですよね。

食事をしても良し。

スマホをいじっても良し。

手漕ぎカヤックでは絶対に不可能な事です。

やむを得ないときに対処できる

これはあまり推奨する物ではありませんが、已むに已まれないことがあるのも事実です。

私も一度だけお世話になったことがあります。

ドライブを引き上げると「おまる」のようなものになりますので、あとはしゃがむだけです。

ボトムがこのような形状になっているので、逆流してくることはありませんし、この形状のおかげでしゃがんだ時の安定感も抜群ですので揺れの心配もあまりありません。

デメリット

意外と疲労感が高い

私の主観としては、足漕ぎカヤックでの釣りを終えた後の方が手漕ぎカヤックに比べて疲労感が高かったことが多いです。

手漕ぎよりも機動力があることで、知らず知らずのうちに移動を多くするため、手漕ぎカヤックに比べて漕ぐ時間や移動距離が長くなっているものと思われます。

それと、足で漕ぐからと言って軽い力で進む訳ではありません。

それなりの負荷が大腿筋など足の筋肉にかかってきます。

漕いだ距離に比例して釣果が良くなる日は良いですが、そうでない日の疲労感はハンパなかった記憶があります。

ラダーが邪魔

ラダーとは進路を変える際に必要な舵の事です。

足漕ぎカヤックは手動でレバーを操作してラダーを動かし、進む方向を変えています。

この船尾の黒いヒレのようなものがラダーというものです。

ラダーがこの位置にあることで、出艇時などにバウの取っ手を持っての移動ができないので、ラダー側からの入水となります。

水深が浅く波がないときはまだマシですが、急深だったり、波があったり、ゴロタ浜の場合はラダーの保護にかなり気を使うことになります。

また、車からの上げ下ろしの際などにも同じようにかなりの気を使います。

ラダーが付いたカヤック(足漕ぎに限らず)を所有する際、運搬時等にラダーの保護は特に注意が必要です。

スレイヤーのようにラダーが艇後部下側に固定されているタイプは、車載時、運搬時、帰着時など実釣時以外のほとんどに場面で注意しておかないとラダーと地面の接触で破損させてしまう恐れがあります。

プロペラ部分が水中に突起している

これはホント致し方ないものなんですが、釣りをする上ではとても厄介なものになります。

魚をカヤック付近まで寄せて来た際、魚の走る方向によってはラインがプロペラ部分に接触し、最悪の場合、ラインブレイク若しくはラインが絡まってしまいます。

特にヒラマサなど水面に上がってきてからも抵抗が激しい魚の場合、このような事が起こる可能性が高くなります。

このプロペラ部分と同様に魚探の振動子を取り付けるトランデューサーアームもカヤックから水中に突起する部分であることが写真からも分かりますよね。

このトランデューサーアームもランディングの際にラインが絡まる可能性が高いです。

私の経験上、小さいサイズのヒラマサがトランデューサーアームの方に絡むことが多かったです。

カヤック自体が重い

足漕ぎカヤックのほとんどが手漕ぎカヤックに比べてカヤック本体の重量が重いことが多いです。

この「カヤックが重い」という理由だけで釣りに行く気力を奮い立たせることが辛く、釣りに行く気力が湧かないことが多々ありました。

一旦、海に出てさえしまえばよいのですが、今度は釣りを終えて運搬、撤収の事を考えると気が重くなってしまいます。

特にバルーンタイヤが手に入らなかった時期の単独釣行は地獄なので、同行者がいる時にスレイヤーを使うようにしていました。

二人で持ってもかなり重く感じるので、駐車場から出艇場所までの距離がある時は同行者をかなり疲れさせていました。

カヤックとの一体感がない

これも私の主観ですが、足漕ぎカヤックは手漕ぎカヤックに比べてカヤックとの一体感がないような気がします。

正直、カヤックで釣るというよりも小型のボートで釣りをしている感覚です。

魚とのファイトも手漕ぎカヤックの場合だとカヤックと一体になってファイトしている感じがあるんですが、足漕ぎカヤックだと全くその感じを味わうことができないのです。

私がスレイヤーを手放した最も大きな理由がこれになります。

私としてはカヤックとの一体感を大事にしたいし、それがカヤックフィッシングの醍醐味でもあると思っているからです。

私はスレイヤーしか乗っていませんので、そんなことないよと異論がある方もおられるかもしれません。

まとめ

今回、メリットとデメリットを思いつくまま書いていきました。

実際に手漕ぎと足漕ぎカヤックの両方を乗って釣りを経験した方でしたら、この他にも気付いた点はあるかもしれませんし、共感できなかった方もいるかもしれません。

最終的には、メリットとデメリットを相殺してメリットに軍配が上がるなら足漕ぎカヤックを選んだら良いと思いますが、実際のところ、実際に購入してから何度か釣りに行ってみないと自分にとってのメリット・デメリットはわからないと思います。

私の場合は、釣行を繰り返す中で最終的にデメリットに軍配が上がったので手放してしまいました。

これはメリット・デメリットに関係のない部分なので上記には書いてませんが、手放した理由がもう一つあります。

当時、スレイヤーを含めてカヤックを4艇所有していましたので、その4艇を置く場所にも様々な面倒な事があり、結局「デカくて重い」スレイヤーを手放すことにしたというのも理由の一つです。

この記事が購入を考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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